実力主義の世の中に

昔はひとつの会社に就職が決まったら、よほどのことがない限り仕事を辞めてはいけないと言われたものです。
仕事を辞めることで会社側や周囲からすれば仕事が長続きしない人ととられるうえに、キャリア重視でなく、年齢重視の給与体系だったため、黙っていても長く働けば給与が上がっていく、年功序列制の給与体系の企業が多かったからです。
しかし、ITなどが身近な存在となり、若手の斬新な考え方やパワーなどが企業で必要不可欠になってくると、いろんな会社が年功序列制の給与体系から実力評価型の給与体系に変わっていきました。
つまり、どんなに若くても一生懸命仕事をしてその仕事が評価されればどんどん給料は上がっていきますし、どんなに年をとっていても、会社に貢献するような仕事をしていないと判断されれば給与は少なくなるという制度です。
これによって、今まで年功序列制で少ない給料で働いてきた若い世代の人たちにもチャンスが出てきました。
つまり、年功序列型の給与体系の会社から、実力評価型の給与体系の職場へ転職するだけで、同じ仕事内容であるにもかかわらず、収入が高くなる可能性があるのです。
そういったことから今では、先に働いた職場でいろんな経験を積んだり、空いている時間を使ってスキルアップを図り、自分に自信が付いたら転職して磨いたスキルを使って収入アップを図るという人が増えてきています。そのため一度や二度の転職であれば逆に歓迎するような企業も増えてきているのも事実なのです。
一般企業以外の話で転職に大きな魅力があるといわれているのは、看護師の職種です。病院側がニーズの高い看護師を逃がさないために、手厚い待遇で看護師を迎えてくれるのです。さらに日本中どこに行っても病院はあるので、転職活動で苦労することはもちろんありません。生涯の安定を心から願うのであれば、看護師の職業を目指すことが一番ベストではないかと思います。そして、看護師が転職して収入を上げることは決して難しいことではありません。